氏 名
阿久津 敏朗
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成30年11月08日
表 題

 オシロイバナ

本   文 

 富士川の河原がいつもの散歩コース。
 昔は、荒涼たる自然いっぱいの原野で子供らの絶好な遊び場だった。
 今は、公園、サッカー場、野球場、畑などのために、いわゆる雑草や虫や小鳥の楽園だったところがつぶされて、自然が少なくなった。
 それでも草や虫たちは、自分達の生き場所を見つけて、精一杯の主張をしている。

 そのような中に懐かしいオシロイバナを見つけた。
 昔、この花の種の中の白い粉を鼻すじやほっぺにつけたりして、おしろいごっこをしたり、花をむしって蜜を吸ったりして遊んだ。

 何日か見ていると、この花は昼ごろは咲いていない(写真-1)。 夕方になると花が開くことに気がついた(写真-2)。  夜行性で口吻の長いスズメガに蜜を吸わせて花粉を運んでもらうために、夕方咲き、花の筒を長くしているそうだ(写真-3)。

 オシロイバナの名前の由来は、夕方になると花が開くので、お姉さん達のご出勤の準備からついたと思ったりしたが、本当は種の中の白い粉からついたようだ。 また、オシロイバナとは俗称で正式な名前は別だと思っていたのだが、調べると正式な和名だった。

 自然が残っている範囲は狭くなったが、秋もけっこう野の花が咲いている。 ツリガネニンジン、ツユクサ、コセンダングサ、クズや野菊など。 そんな中で秋になると姿を現すジョロウグモが、大きな網を張っていた(写真ー4)。

以上 

     
 
写真-1
 
写真-2
 
         
     
 
写真-3
 
写真ー4
 
         
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