氏 名
阿久津 敏朗
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成30年12月08日
表 題

 ツリガネニンジンを見つけました

本   文 

 私が住む地域の僅かに自然が残っている河原で、ツリガネニンジンを見つけた。この地で見かけたというか気がついたのは初めてだ。

 長野県の里謡に「山でうまいはオケラにトトキ・・・・」というのがある。オケラもトトキも山菜で、トトキの正式和名はツリガネニンジン。
 私達の地域で、山菜として食べるのは、ワラビ、ゼンマイ、フキノトウ、タラノメ、コシアブラ位で多くの人はオケラもトトキも知らない。特にトトキの春の若葉はおいしく、長野や東北の人は好んで食べると言う。 又、トトキの根の効能は咳止め、鎮痰作用があり、強壮効果もあると書いてある文もある。

 かって、タラノキの根が癌に効く、トチバニンジンはチョウセンニンジンのように強壮効果があると言われて、当地方の山からタラノキが消え、富士山の二合目あたりでは、トチバニンジンは絶滅したかのように見かけない。

 同様にツリガネニンジンの強壮効果が言われると、僅かに生えているこの草も危ない気がする。自分の利になるなら何でも根こそぎ取ろうとする人の性か、情け無い風潮もあるが、残された自然は守って行く側にいたい。

 先月ご報告した、ジョロウグモは鳥に食べられたらしい。蜘蛛の網はそのまま残っているが、網の主の姿はなく、鳥の羽毛(ダウン)が1,2片網についている。これは自然の営みで、食べられた蜘蛛には申し訳ないが、むしろ自然が残されていることを喜びたい。

以上 

       
 
ツリガネニンジン
 
オシベとメシベ
 
茎の毛
 
             
写真をクリックすると拡大写真が見られます