氏 名
木澤 正己
 所 属
東燃化学OB会
 掲 載 日
平成31年03月01日
表 題

 野鳥の世界-15

本   文 

 今のシーズン、湘南地方にお住いの皆さんにはおなじみの『タゲリ』〈ハト(大)〉が、同地域の休耕田畑に飛来しています。
 2月初旬、例年探鳥地にしている平塚を訪れた際、初めに1羽と出会ってから徐々に数を増し、最終的には15羽の群れに出会えました。

 文献によると、『タゲリ』は、夏季にユーラシア大陸の中緯度地域で繁殖し、日本には冬季に越冬のため本州に飛来するそうです。
 大陸からの‟渡り“を行う鳥は、渡りをしない同等サイズの‟留鳥“に比べ、‟渡り“に必要な大きな翼を持っているように思います。『タゲリ』はハト(大)ですが、一見してハトの2倍くらいの大きな翼を持っています。(写真参照)

 さて、『タゲリ』は、個体数が減少傾向にあり、国内複数都道府県でレッドリスト(*)の指定を受けており、茅ヶ崎市西久保では、『タゲリ』の越冬地である田んぼの環境を保全するために「湘南タゲリ米」というブランド米を生産し、生息地の保全を行っているそうです。

 Notes:レッドリスト(*)とは、・・・絶滅のおそれのある野生生物のリスト

以上 

       
 
『タゲリ』の容姿
 
『タゲリ』の容姿
 
『タゲリ』の水浴び
 
             
     
 
『タゲリ』飛翔
 
『タゲリ』群れ飛翔
 
         
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