私が住む清水区蒲原に、「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける」と詠った、和歌三神の一人山部赤人大神と木花開耶姫命を祭神に創建された「和歌宮神社」があります。
今年4月から、神社の氏子総代会責任総代を務めさせて頂いています。
去る10月13日、台風一過の真っ青な秋空のもと、令和元年和歌宮神社秋季大祭が行われました。
和歌宮神社に数百年にわたって伝わる御輿渡御行列(みこしとぎょぎょうれつ)は蒲原唯一の民族芸能であり、保護・継承が強く望まれている古重な伝統行事であります。
この神事は祭神山部赤人の「富士賛歌」に起源をもつといわれ、「祭神木花開耶姫命のご神体を御輿に移し、富士山の見える所までその御輿を運び、富士山に向って扉を開き(富士山を見せ)、御輿を引くり返す(もと来た道を神社まで戻る)」という行列です。
当日は大祭神事の後、猿田彦命を先頭に太鼓・笛の伶人、白丁、宮司、氏子総代、稚児、御輿、御輿を引くご婦人等、約200名の行列を組み、約5kmの道のりを4時間かけ各地を練り歩き、氏子や地域の人々の無病息災を祈願しました。
以上