氏 名
赤塚 忠男
 所 属
東燃総研OB会
 掲 載 日
令和01年11月01日
表 題

 山岳ガイドと歩いた槍ヶ岳北鎌尾根、劔岳北方稜線

本   文 

 登山もスポ-ツです。長く続けていると少し高見を目指したくなります。以前から「あの有名な北鎌に!」「北方稜線!名前に惹かれる。」と憧れがありました。百名山も終えた翌年(2017年)に登ろうと決めました。
 ここの登山は難易度が高く、①体力、②岩登り技術、③ルートファインディングが必須です。① ②はOK、問題は③ 明確な登山道がない所をどう進むかです。道標が殆どなく、登山者自身の感覚で岩を登るか迂回するか、また薄く複雑な踏み跡の中から進む方向を自由に決めて楽しむバリエ-ションル-トなのです。

 まずネットで調べましたが、見たこともない長い稜線の全てを掴むことは無理でした。選んだル-トが“最悪だったら?”と不安で実行できません。要はソロで歩くための経験が足りないのです。そんな時に山の先輩が「どんな形でも歩くのは一緒だよ」と助言してくれました。この一言で経験値を補える“山岳ガイド登山”で歩くことにしました。
そして昨年の8月に槍ヶ岳北鎌尾根を歩き、続いて今年の9月には劔岳北方稜線を歩きました。思い立ってから3年も掛かりましたが、楽しく歩けました。ガイド登山は、難所では安全確保のためロ-プで数珠つなぎ、鬱陶しいのですが仕方ないですね。パーティーの歩調に自分を合わせるコツさえ掴めば楽しく歩けますよ。

■ 2018.8.16~19 槍ヶ岳北鎌尾根
 独標(2899m)から槍ヶ岳(3179m)に突き上げる北鎌尾根の景観は素晴らしい。踏み跡は錯綜していて「これはかなり難しい。ガイド登山は正解かな?」。

■ 2019.9.13~16 劔岳北方稜線
 小窓雪渓を登り北方稜線に入る。岩峰群の中は日本離れした景観は“岩の殿堂”に相応しいと感じました。進退に窮するパ-ティやかなり危ない所を進む者がおりル-ト選びが難しいのだと実感。

写真説明
 写真-1 2018北鎌尾根独標のガイドパ-ティ
 写真-2 2018北鎌尾根独標にて(右はガイドさん)
 写真-3 2019岩峰が連立する劔岳北方稜線核心部
 写真-4 2019仙人峠からの劔岳北方稜線(右はガイドさん)

以上 

     
 
写真-1
 
写真-2
 
         
     
 
写真-3
 
写真-4
 
         
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