喜寿だって、何はともかく元気で節目の誕生日を迎えることができて嬉しい。仕事をしなくなって二十年近くなるが、そうなったらどうやって生きていこうか考えた。今は元気だがそのうち体力が落ちて足腰も弱くなるだろうと。そうだ、元気なうちは運動、卓球をしよう。少しくたびれたら社交ダンスを、どうしようもなくなったら座ってもやれる俳句はどうかと。併せて歩き回る旅行はいつまでも続けられないが、船でのクルージングなら長く続けられる。
というわけで卓球、ダンス、俳句は結構今でも頑張っています。この組み合わせが良かったことは船の中でダンスができること、船の寄港地ごとのツアーで俳句作りの材料が見つかることです。だから私はクルージングにはカメラを持って行かない、持っていくのは俳句手帳。気に入った景色を見ると俳句を詠むための手帳にメモを残します。
人に見せられるほどの俳句のレベルではありませんが厚かましくも少し披講させていただきます。クルージング船は横浜から神戸へ向かい、それから日本一周です。私は京都で半日観光の後、神戸で夕方乗船します。
<京焼の風鈴買うや茶碗坂>
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清水寺の登り口から西に茶碗坂があり京焼を売る店があります。花器や食器もいいですが、風鈴もいいとは思いませんか。 |
<抜錨の鎖巻く音冬の星>
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出港の錨を上げます。ガラガラとかなり大きな音が10分ほど続きます。船員の作業を見るのが面白い。そしてディナーの時間です。 |
<熊と人そこに生きては鮭食らう>
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船は北海道を一周します。知床沖をクルーズしたとき、熊の親子が海岸を歩いていました。 |
<なまはげや怠け子いない大晦日>
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能代のなまはげです。なまはげ会館では、なまはげに扮した人が「怠け子いねぇが」といって子どもを追いかけます。子供は親に抱きついて「もう怠けません」といって謝ります。 |
<光る汗角のぶつかる闘牛場>
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沖縄の島は多くて覚えきれない。闘牛を見たのは徳之島だったか。牛さんたちも真剣に闘牛しているとは思えないけれど汗をかいていました。 |
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写真1 |
クルーズ船でのダンスパーティ (2019年) |
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写真2 |
佐渡に寄港。フクラギ(現地名で関東ではイナダ)とサヨリを釣る (2019年) |
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写真3 |
卓球のコーチをしています。地元公民館にて。(2015年) |
以上