鎌倉が原産と言われている桜は、桐ヶ谷、普賢象、玉縄桜の3種類があり、それらの桜を紹介します。
1.桐ヶ谷
鎌倉・材木座の桐ヶ谷が原産と言われる桜です。
母種は伊豆大島から持ち込まれたオオシマザクラで、その増殖の過程で生まれた突然変異種との事です。ソメイヨシノより少し遅れて開花します。通常、桜の花びらは5枚ですが、桐ヶ谷は5~8枚ほどの花びらが混生している八重一重咲分桜です。
2.普賢象
鎌倉・材木座の桐ヶ谷にあった普賢菩薩を祀る堂の横に咲いていたので、最初は普賢堂と呼ばれていました。オオシマザクラの突然変異で、桐ヶ谷の後発品種のようです。ソメイヨシノの後に開花する遅咲きの八重桜です。花の中心に象の牙に似た緑色の雌しべが2本延びている事から、後に普賢象と呼ばれるようになったと言われています。
3.玉縄桜
県立大船フラワ-センタ-で生まれた玉縄桜は、ソメイヨシノの種から早く開花する個体を選んで育成したオリジナル品種です。開花時期は、2月中旬から3月中旬までと長く咲く早咲き桜です。近年、鎌倉市内の神社仏閣、公園や県内外の地方にも広く植樹されています。
写真1 極楽寺の北条時宗お手植えと伝えられる古木の桐ヶ谷
写真2 鎌倉郵便局前の桐ヶ谷
写真3 桐ヶ谷の花弁
写真4 県立大船フラワ-センタ-の普賢象
写真5 普賢象の花弁
写真6 鶴ヶ岡八幡宮 参道・若宮大路の玉縄桜
以上