氏 名
阿久津 敏朗
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
令和03年05月24日
表 題

 大洞若子(おおぼらわかこ)城跡

本   文 

 大洞若子城は、佐久間町(今は浜松市に併合)の山間に築かれています。町からは、車で5分位で駐車場へ、城跡には農道を歩いて10分位で着きます。

 大洞若子城は、前回報告した高根城の支城で奥山加賀守貞吉が築いたと伝わっています。高根城主、奥山貞之には4人の息子がいて、それぞれ支城をまかせていました。兄弟は仲が悪く、若子城主三男貞吉は、次男の定茂に攻められて落城します。その後貞吉の孫の惣十郎貞成が徳川方についていたため、一帯の支配を任されます。

 現在若子城には、本丸跡に若子神社が建てられ奥山貞吉が祀られています。若子城は山城形態で城郭の規模や、築城の開始・完了、廃城年等の資料は、見つかりませんでした。

 若子神社の裏側は断崖で、攻城は南側の尾根からになりますが、守るための設備として、二重の堀切が特長なものでした。

写真説明
写真① 若子城への道標 駐車場の出発点にある
写真② 若子神社 本丸跡に建てられている
写真③ 加賀守の額 神社の入り口に飾られている
写真④ 加賀守の墓碑 若子神社に祀られている
写真⑤ 若子神社の裏手 断崖絶壁
写真⑥ 二重堀切 南側の尾根
階段状の道は後世の神社への参道

以上 

       
 
写真①
 
写真②
 
写真③
 
             
       
 
写真④
 
写真⑤
 
写真⑥
 
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