* |
どれ一つ 同じ顔無し 柿の客 |
|
干し柿作りに精を出しながら、皮を剥く前の柿の実表面の模様に多様性を見る・・・
青いうちは一様に見えていた実が、熟れて個性豊かになっている。
下の句を付けると(2021/11/8)
対座して剥く 里の夕暮れ |
* |
銀杏の実 殻割り偲ぶ 逝きし母 |
|
到来物の銀杏の殻を割りながら、幼き日、囲炉裏の灰に実を埋めて焼き、食べたこと、そして、横で殻を割っていた母の姿を思い出す。
下の句を付けると(2021/11/20)
やがて追う身も 疾うに白髪 |
写真説明
写真1: 秋の客 渋柿の実 30個
写真2:皮を剥かれて干し柿に 背景に母なる柿の木
写真3: 秋の客 銀杏の実
以上