新潟に帰郷した機会に、信越本線で高校に通っていた思い出の鉄橋とトンネルを、57年ぶりに訪ねました。汽車通は、長岡駅始発の蒸気機関車に乗り、越後岩塚駅から柏崎駅までの約40分間の乗車であり、岩塚駅から次の塚山駅と日本海側に出る塚山トンネルまでの景色は、特に楽しいものでした。なお、岩塚は岩塚製菓、塚山はヨネックスの発祥や三波春夫の誕生地として名高い所です。
線路脇には、松之山温泉地方を源流とし、信濃川に合流する一級河川の渋海(しぶみ)川が流れ、岩塚駅を出発すると間もなく岩田橋が目に入り、続いて不動沢橋、そして線路脇を流れていた渋海川の迂回を横に見て、塚山駅に到着します。
岩田橋、不動沢橋は信濃川に架かる旧浦村鉄橋(トラス橋・1898年鉄骨は英国製)が1952年新設にされる際に、道路橋として分割・再利用されたものです。(写真6参照)
塚山駅を発車すると間もなく、渋海川にかかるガーター橋を渡り、塚山トンネルに入りますが、窓を開けていると蒸気機関車の煙が車内に入り、慌てて閉めたものでした。
通学当時の信越本線は単線でしたが、1968年の複線化に続き電化されました。
写真説明
写真1 線路脇をゆったりと流れる渋海川
写真2 岩田橋
写真3 不動沢橋
写真4 JR信越線渋海川ガーター橋(手前が単線時の橋脚)
写真5 塚山トンネル
写真6 旧浦村鉄橋「不動沢橋」の説明
以上