この日、滞在していた郷里、鹿児島県伊佐市は今秋の最低気温4.6度。前日に引き続き雲海発生のチャンスと近場の稲田に出て撮影。良く晴れ渡り、雲一つなく、遠景に霧島連山韓国岳が朝日を背に受けて浮かび上がっていた。手前では、前日ほどではないものの川内川の川霧に起因と思われる雲海が出現していた。
この日の15時45分鹿児島空港を飛び立ち、羽田空港へ向かった。宮崎県太平洋岸、高知の太平洋岸も良く見え、室戸岬沖合を飛ぶときには、伯耆大山まで見えていた。
紀伊半島上空を通過してからは、流石に下界は夕闇と夕靄に包まれ良く見えなくなっていた。だが列島上空には低層から高層まで殆ど雲は見えなかった。
少し微睡んで気が付いたら、機体は既に東京湾上空にかかり、窓外に見えたのが富士の姿である。周りに雲は全くなく、赤く染まった残照に富士がくっきりと浮かんでいた。
以上