良く77歳まで生き延びたものです。
小学6年生までに少なくとも2回は瀬戸内海で、1回は沼田川で溺れて気を失って浮いたり流れたりしていたことがありました。尾道の海岸で足を滑らせて転倒し後頭部を強く打って気絶したことも忘れていません。高校生の時には、余りにも経済的に苦しかったので将来を悲観し風邪薬を一度に一瓶飲みました。しかし目が覚めて気がついたら爽やかな朝と言うこともあったのです。そう言えば剱岳北方稜線で雪山滑落2回、夏道転落1回もありました。すでに東燃OBになってからのことでしたが・・・。
昨年夏に北アルプス笠ヶ岳のクリヤ谷コースを下山中、疲労困憊かつ尿が褐色に、帰宅後には徐々に顔色が悪くなり、とうとう黄疸となりました。診療所から総合病院へ、次は大学病院で診断を受けて遠位胆管腺腫浸潤ありと判明し、今年の1月に7時間の標準的外科手術を受けました。今のところ3か月ごとのフォローアップ検診でも良好とのことで執刀医からは100歳までと言われています。術後のリハビリで奥武蔵の里山を毎週のように散歩しました。おかげで10月には少し高めの足尾山地の山頂にも立つことができるようになりました。11月には剱岳を麓の山々から眺める計画にしております。
東燃には1969年4月から2005年2月までお世話になりました。何度かの石油ショック、バブル、その後の不況、EM合併、TG発足と大変動がありましたが一緒に研究に励んだ先輩・後輩の皆様と生み出したペルヒドロポリシラザンはMERK社で製造販売し好評と聞いております。大々感謝です。
この10月までの10年間を総研OB会会長として過ごさせていただきました。こちらもENEOSとの合併や新型コロナウイルス感染による懇親会連続中止など波乱怒涛を経験いたしました。幸運にも自分自身に喜寿祝をするという羽目には陥りませんでした。新会長の下で東燃総研OB会がさらに発展し、私の米寿をお祝いくださるようにと祈っております。
以上