八戸市から相馬市までの太平洋沿岸の4県29市町村をつなぐ「みちのく潮風トレイル」(歩くための道)を先日少し歩いてきました。
このトレイルは、東日本大震災復興の一環として、環境省、関係自治体、民間団体、地域住民の協働により、2019年に全長1,000キロを超えるナショナルトレイルとして開通しました。美しい自然や景観はもちろんのこと、地域に暮らす人々とこの地を訪れる人々との交流、自然の恵みと震災の記憶、自然との共生の中で育まれた暮らしや歴史・文化を大切にすることを理念とし、官民の連携により維持されています。(NPO法人みちのくトレイルクラブHPより)
第1回目の今回は南から北に向けて、相馬市から宮城県名取市にある名取トレイルセンターまで5日間の歩き旅をしました。
行程は、相馬市松川浦環境公園~相馬中村神社~新地町の鹿狼山~山元町の震災遺構・中浜小学校~深山~亘理町の四方山~阿武隈川河畔~岩沼市から名取市の海岸部~名取トレイルセンターと、毎日少しずつ歩いては常磐線で相馬市の宿との間を往復しました。5日間で歩行距離は118km、39時間でした。
街中や山里に桜が咲き、山に入るとカタクリ、イチゲ、スミレなどが足元に咲き、鹿狼山ではカモシカ夫婦に山道でばったりと顔を合わせ、頂上で地元の毎日登山グループといろいろ話ができました。震災遺構・旧中浜小学校では、2階建て校舎の2階天井近くまで津波が来たため、生徒・先生は屋上に避難し屋根裏で寒さと余震に耐えて、翌日全員が救助されたと聞き安堵しました。
写真説明 |
写真1 |
みちのく潮風トレイルの南のターミナス標識(松川浦環境公園) |
写真2 |
相馬野馬追いで名高い相馬中村神社の桜の参道 |
写真3 |
震災遺構・中浜小学校 |
写真4 |
深山山頂の鎮魂の鐘、大震災の犠牲者の冥福を祈る |
写真5 |
菜の花と阿武隈川、白い蔵王連峰、いい眺めです |
以上