1回目の続きで、宮城県の名取市から石巻市まで仙台湾沿いに4日間、73Kmの歩き旅でした。 この仙台湾に沿う地域は東日本大震災で大きな被害を受けましたが、宮城県南端の山元町から仙台市まで高さ7.2m、長さ29Kmの巨大な堤防が2017年に完成しました。海岸から700mの仙台市立荒浜小学校は震災遺構として保存・公開されています。震災当日は2階まで津波が襲来し、小学生91名と教職員、地域住民併せて320名が3,4階に避難し救助されました。しかし荒浜小学校周辺地域だけで190名の方が犠牲になりました。
仙台市の次は多賀城市で、奈良時代に陸奥国の国府が置かれた多賀城跡(国の特別史跡)があり、古代東北の政治・軍事の中心地でした。1km四方の多賀城には中央に政庁(100m四方)、実務を行う役所、工房、兵舎などが置かれていました。多賀城跡から1時間半ほどで塩竈神社に着きます。陸奥国一之宮の塩竈神社はさすがに立派でした。
塩釜からは浦戸諸島を渡船で島から島へと渡り、日本三景松島の風景、島の自然や遺跡などを辿りながら、島歩きを楽しみました。その晩は防災体験型宿泊施設(東日本大震災で被害を受けて閉校した野蒜小学校を改装して再利用)に泊まり、最終日は北上運河沿いに自衛隊松島基地の脇を石巻まで歩いて今回は終了としました。
写真説明 |
写真-1 |
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仙台湾の堤防 |
写真-2 |
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多賀城政庁跡 |
写真-3 |
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塩竈神社 |
写真-4 |
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遠くの塩釜との間に多数の小島が浮かぶ(浦戸諸島の桂島より) |
写真-5 |
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だんべっこ舟(平底の和船)に乗って隣の島へ |
写真-6 |
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島の上には白いウミネコたち |
以上