高山植物は雪解けと共に芽吹いて花が咲き始めます。6月末に東北・花の名山ハイキングツアーで秋田県の森吉山と秋田駒ケ岳、岩手県の八幡平を歩いてきました。各山共に高山植物の花を求めて多くのハイカーが訪れていました。
森吉山(1454m)は阿仁マタギの里近くのなだらかな古い火山で、高山植物が特に多く初夏から秋にかけては約300種類の高山植物が咲き誇る「花の百名山」として親しまれています。
秋田駒ケ岳(1634m)は1970年に女岳で噴火がありました。噴火の影響や、気象的な要因もあって標高1300mの八合目より上には高い木がなく、高山植物の草原や砂礫地になっています。
八幡平(1614m)はアオモリトドマツの森と沼や池塘、湿原が点在し、多くの高山植物が咲いていました。上の二山より平らで気軽なハイキングを楽しめました。
写真説明 |
写真1 |
秋田駒ケ岳の最高峰・男女岳(おなめだけ)、山裾から頂上までたくさんの花が咲いている |
写真2 |
秋田駒ケ岳の女岳(左)、男岳(中央)、手前の砂礫地にはコマクサ、山裾にはチングルマ、イワカガミなどが多い |
写真3 |
ウラジロヨウラク(森吉山)、花の形がヨウラク(仏像の首にかける珠玉の飾り)に似ている |
写真4 |
コマクサ(秋田駒ケ岳)、ご存知の高山植物の花の女王、大焼砂の火山砂礫地にタカネスミレ(右)と棲み分けている |
写真5 |
カラマツソウ(八幡平)、細く糸状の花がカラマツの葉に似ている |
写真6 |
シラネアオイ(八幡平)、薄紫色の美しい大輪の花を咲かせる |
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