昨年、およそ1200個もの実をつけて、その処分に困った我が家の柿の木。 あまりに実をつけ過ぎて、折れそうになった枝をバサバサ切って収穫し、毎日、生食では間に合わず、干し柿を作っては配り先を探して凌いだ苦労は今でも忘れられない。
昨年、大きなダメージを与えたので、その反動は大きいと想定していたが、昨年の出来事など無かったかのように柿の木は樹勢を回復した。 しかし、よくよく探しあてた今年の実はたったの2個。あまりにも少なすぎるではないか。世間ではこれを「柿の不なり年」というらしいが、私は柿の木に昨年の私の苦労が伝わったのだと思った。
この現実に“今年は昨年のような苦労がない!”と安堵した半面、少し、もの足りなさも感じた。 さらに近頃、来年、またまたくるかもしれない“恐怖”を感じ始めている。 このことを細君に言ったら「じゃあ、切っちゃえば」といとも簡単に云われた。なんと薄情な。
柿の木に代わって5年ほど前に植えたクルミが今年初めて6個の実をつけた。散歩途中に多摩川から拾ってきたクルミである。当初、伸び悩みしていたが、今年1mを超えるまで成長し、遠くからは“ヤシの葉”のようにも見えることもあり、少しだけ自慢である。 さてさて、この実、どうしようか。
写真説明
写真―1 苦労満タンの昨年の柿
写真―2 元気になった柿の木
写真―3 ようやく見つけた今年の柿
写真―4 初めて実をつけたクルミの木
以上